【2025年版 総合】福山市
不動産売却相場の
動向分析と今後の需要予測

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2023年~直近にかけての、福山市における不動産売却相場の動きを振り返りつつ、
2025年以降はどこのどのような物件に需要がありそうかの予測もしています。

福山市 一戸建て(築古・中古)売却相場の
2023年から現在までの動向分析と
2025年以降の需要予測

福山市 一戸建て(築古・中古)売却相場の2023年から現在までの動向分析と2025年以降の需要予測

福山市 中古一戸建ての売却価格推移

【表 2023年から直近の一戸建ての平均売却価格推移(単位:万円/月)】

2023年度はこれくらいで売れました

仲介 2,135 万円で売れました
買取 1,495 万円で売れました

2024年度はこれくらいで売れました

仲介 2,374 万円で売れました
買取 1,662 万円で売れました

直近はこれくらいで売れています

仲介 1,673 万円で売れました
買取 1,171 万円で売れました

参照:国土交通省 不動産情報ライブラリ

福山市で売れた一戸建て(築古・中古)の特徴を比較

福山市で売れた一戸建て(築古・中古)の特徴を、年次で比較します。
2024年は「築年数25年」「建物面積130㎡」「土地面積230㎡」前後の物件を中心に取引されました。
2023年と比較すると、「建物面積」、「土地面積」がやや広くなっています。

【福山市で売れた一戸建て(築古・中古)の特徴 年次推移】

売れた特徴 2023年 2024年
築年数
(平均)
25.5年 25.3年
建物面積
(平均)
125.27㎡ 136.17㎡
土地面積
(平均)
224.46㎡ 231.02㎡
価格(平均) 2,135万円 2,374万円

参照:国土交通省 不動産情報ライブラリ

2025年以降の一戸建て(築古・中古)需要予測

ずばり、
福山市の中古一戸建ては、

  • 今後、注目が集まっていくでしょう。
  • 市内の中心部から南部にかけては一定の需要が継続するでしょう。

中古一戸建てに注目が集まっている

福山市が出している「統計ふくやま2023年」によると、2018年の時点で福山市の持ち家数は中古一戸建てが1万4,550戸に対し、新築一戸建ては4万6,040戸と新築が多い状況です。

しかし、近年は資材高騰や人件費上昇などの影響で新築一戸建ての価格は高くなっています。
そのため、価格が抑えられる中古一戸建ては、今後注目が集まっていくでしょう。

実際に、国土交通省が発表している「令和5年住生活総合調査結果」によると、2013年~2023年の10年間で全国的に新築一戸建てよりも中古一戸建ての購入を検討する人が増加していました。

そのため、福山市でも新築住宅価格の高止まりを背景に、中古一戸建ての需要が増すと予測できます。

参考:福山市役所 情報管理課|統計ふくやま2023(令和5年)

参考:国土交通省|令和5年住生活総合調査結果(速報集計)のポイント

福山市の中心部から南部にかけては人気が高い

福山市は、県内で広島市に次ぐ第二の都市として発展しており、商業・工業のバランスが取れた中核都市です。

市内には約80校の公立小学校があり、中には児童数が700~800人を超えるマンモス校も存在するなど、教育環境が充実し、ファミリー世帯にとっても住みやすい点が特徴です。

特に、市の中心部にある三之丸町は「福山駅」があり、通勤・通学に適した地域といえます。
また、三之丸町から南部にかけての地域、緑町や多治米町は「ココローズ福山」や「フレスタ 多治米店」などのお買い物スポットも豊富で人気があります。
そのため、三之丸町やその周辺地域は人口が集中しており、中古一戸建ての需要も高く、売却しやすい傾向にあります。

福山市 中古マンション売却相場の
2023年から現在までの動向分析と
2025年以降の需要予測

福山市 中古マンションの売却価格推移

【表 2023年~直近の中古マンションの平均売却価格推移(単位:万円/月)】

2023年はこれくらいで売れました

仲介 1,918 万円で売れました
買取 1,343 万円で売れました

2024年はこれくらいで売れました

仲介 1,891 万円で売れました
買取 1,324 万円で売れました

直近はこれくらいで売れています

仲介 2,659 万円で売れました
買取 1,861 万円で売れました

参照:国土交通省 不動産情報ライブラリ

福山市で売れた中古マンションの特徴を比較

福山市で売れた中古マンションの特徴を、年次で比較します。
2023年、2024年ともに売れた物件の特徴には大きな変化はありませんでした。

福山市では、築年数「24年」前後、専有面積「70㎡」以上の物件に人気があり、今後も継続するでしょう。

【福山市で売れた中古マンションの特徴 年次推移】

売れた特徴 2023年 2024年
築年数
(平均)
24.7年 23.7年
専有面積
(平均)
72.65㎡ 74.21㎡
価格(平均) 1,918万円 1,891万円

参照:国土交通省 不動産情報ライブラリ

2025年以降の中古マンション需要予測

ずばり、
福山市の中古マンションは、

  • 福山駅周辺を中心に取引されています。
  • 福山駅周辺の再開発に伴い、需要も高まっていくでしょう。

マンション需要は福山駅周辺に集まる

福山市のマンション需要は「福山駅」周辺に集まっています。
福山駅は新幹線が停車する交通の要所で、東京・大阪などの大都市へもアクセスしやすい環境です。通勤・通学はもちろん、出張や旅行の拠点としても利便性が高く、居住地として注目されています。
駅周辺には大手企業の富士通をはじめ多くの企業が集まり、就業者が多いことから、三之丸町や隣接する東桜町・西町はベッドタウンとして人気があり、マンション供給も活発です。

実際、2023年と2024年の売れたマンションの特徴は専有面積が70㎡以上となっており、ファミリー世帯向けの物件を中心に取引されています。
しかし、近年は単身世帯や少人数世帯も増加傾向にあることから、もう少しコンパクトな物件にも注目が集まっていく見込みで、幅広い物件が取引されることが予測できます。

福山駅を中心に進められる再開発

現在、福山駅を中心にさまざまな開発が進められています。
2024年には駅前に3棟からなる高層ビルが完成し、1~2階は商業施設「NEWCASP(ニューキャスパ)」、上層階にはオフィスやマンションが入った複合施設として利用が始まりました。
さらに、駅の再整備計画として、南口の全面広場化などが検討され、福山駅周辺は今後も都市化が進んでいくでしょう。

こうした動きにあわせて、駅から徒歩15分圏内の地域でも新築マンションの建設が進んでいます。
たとえば、光南町には「ザ・マークスコート福山」、船町には「ヴェルディ・ザ・タワー福山」が建設され、マンション需要の高まりがうかがえます。

新築マンションの供給は周辺地域の商業施設の増加にもつながり、人が集まりやすいエリアを形成します。
その結果、中古マンションのニーズも今後さらに高まると予測されます。

参考:福山市役所|福山駅周辺再生推進課

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福山市 土地売却相場の
2023年から現在までの動向分析と
2025年以降の需要予測

福山市 土地の売却価格推移

【表 2023年~直近の土地の平均売却価格推移(単位:万円/月)】

2023年はこれくらいで売れました

仲介 1,948 万円で売れました
買取 1,364 万円で売れました

2024年はこれくらいで売れました

仲介 1,872 万円で売れました
買取 1,310 万円で売れました

直近はこれくらいで売れています

仲介 2,228 万円で売れました
買取 1,560 万円で売れました

参照:国土交通省 不動産情報ライブラリ

福山市で売れた土地の特徴を比較

福山市で売れた土地の特徴を、年次で比較します。
2023年、2024年ともに売れた土地の特徴に大きな変化はありませんでした。

福山市では、面積が「370㎡」以上の土地を中心に取引されています。

【福山市で売れた土地の特徴 年次推移】

売れた特徴 2023年 2024年
面積(平均) 383.06㎡ 372.67㎡
価格(平均) 1,948万円 1,872万円

参照:国土交通省 不動産情報ライブラリ

2025年以降の土地需要予測

ずばり、
福山市の土地需要は、

  • 郊外に注目が集まっています。
  • 市内の東部エリアは売れやすいでしょう。

郊外の土地に注目が集まる

「統計ふくやま2023年」によると、2018年時点の福山市の持ち家数は新築一戸建てが4万6,040戸に対して、中古一戸建ては1万4,550戸と、新築を選ぶ世帯が多い傾向が見られます。

しかし近年は資材高騰によって新築住宅の価格が上昇している背景から、「少しでも価格を抑えて住宅を建てたい」というニーズを背景に、近年は市街地に比べて地価が安い郊外エリアに注目が集まっています。

中でも福山市西部は、市街地よりも土地価格が抑えられており、住宅取得を検討する層にとって魅力的な選択肢の1つです。

さらに西部地域では幹線道路の整備が進んでおり、交通利便性の向上が期待されています。
そのため、今後は幹線道路沿いの「松永町」や「赤坂町」などで住宅用地需要が高まると予測できます。

参考:福山市役所 情報管理課|統計ふくやま2023(令和5年)

東部エリアは住宅需要が高い

福山市の東部エリアには多くの企業が集積しており、周辺地域では住宅ニーズが高いです。
中でも、鋼管町にあるJFEスチール西日本製鉄所は市内からの通勤者が多く、大津野や東手城町といった鋼管町に近い地域はベッドタウンとなっています。
加えて、大津野や東手城町周辺に商業施設や飲食店、公立学校などもあるためファミリー世帯にとっては非常に住みやすい地域です。

大津野や東手城町といった福山市東部に位置する地域は今後も一定のニーズが見込めるでしょう。

福山市の不動産市況に関連する重要マクロデータの推移

人口推移と人口増加率

人口は今後も減少が続く見込み

福山市の2025年7月末時点の人口は、45万2,701人となり、昨年の同時期(45万5,818人)と比較すると、およそ3,000人以上減少しています。

福山市の人口は2015年をピークに現在まで減少を続けており、今後も減少傾向は続く見込みです。
2060年には40万人を下回ることが予測されています。

年齢構成について

少子高齢化は進み続ける
2025年7月末時点の福山市の年齢構成は、以下の通りです。

  • 年少人口(15歳未満):約12.2%
  • 生産年齢人口(15~64歳):約58.2%
  • 老年人口(65歳以上):約29.6%

2024年の同時期と比較すると、年少人口は0.3%減少、生産年齢人口は0.2%、老年人口は0.1%増加という結果でした。
年少人口、生産年齢人口は減少している一方で、老年人口は増加となっており少子高齢化が進んでいます。

世帯数について

世帯数は増加傾向
福山市の2025年7月時点の世帯数は「21万7,989世帯」です。
10年前の2015年と比較すると、世帯数は「20万1,873世帯」あり、1万6,000世帯近く増加しています。

ただし、人口が減少していることから、1世帯あたりの人数も少なくなっており、少人数世帯や単身世帯の割合が増えていると考えられます。
こうした世帯数の増加は、不動産市場の安定や活性化につながる要因となるため、良い傾向でしょう。

参考:福山市役所 市民課|2025年度福山市世帯数及び人口

参考:福山市役所 企画政策課|「人口減少対策アクションプラン2022」の策定について

参考:福山市役所 市民課|2015年度福山市世帯数及び人口